高齢者が急増している日本では、高齢者が利用する施設が次々と出来ています。その為介護士はもちろん、看護士や理学療法士等医療関係者も多く必要とされているのです。
そんな中、看護士や理学療法士といった、比較的高い給与を必要とする専門的スタッフを常勤させる事が出来る施設には限りがあるのが実情です。よって高齢者が多く集まる日に看護士や理学療法士を呼んで、利用者を一度に診てもらう、といった対策をする施設が増えています。
病院付属の介護施設等、医療業界と繋がりのある施設では、スタッフの派遣形式が多く採用されています。
そうして派遣された看護師や理学療法士はまず、介護施設から利用者の状態を聞き取ります。身体の状態から認知症の有無、性格や普段の生活までを知った上アドバイスを提言します。また利用者一人一人の名前を呼ぶ、笑顔で話を良く聞く等、プロならではの徹底したケアを提供します。
しかし高齢者の中には、普段接している介護スタッフの言葉だけを信じる人がいます。例えば理学療法士が何度も足を上げる様促してもしないのに、普段から常勤の介護スタッフが言ったらすぐ上げる等、信頼関係を結べず苦労する事が多々あるのです。
その為、最近ではこうした高齢者に顔を覚えてもらう様、同じスタッフに毎回来てほしいと頼む介護施設が増えている実情があります。しかし毎回同じ医療従事者を派遣するのは厳しいため、まず医療従事者側が高齢者が心を開いてくれる様な接し方を習得することが課題となっています。